玄関階段のある家を建てるメリットとデメリット|後悔しないための選び方
投稿日: 2024.10.20
玄関階段のある家を建てることは、開放的な空間を生み出すだけでなく、プライバシーを守り、家族それぞれの時間を大切にする上でも有効な選択肢です。
しかし、同時に、リビング階段とは異なるデメリットも存在します。
この記事では、玄関階段を採用するメリットとデメリット、そして後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
注文住宅を検討中で、間取りにこだわりたい、将来的なことも考えて家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてください。
□玄関階段のメリットとデメリット
玄関階段は、リビング階段と比べて、いくつかのメリットとデメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分にとって最適な選択ができるように、詳しく解説していきます。
1: プライバシー性の高さ
玄関階段は、玄関から直接2階へアクセスできるため、来客にリビングを見られる心配がありません。
リビング階段のように、来客がリビングを通って2階へ行く必要がないため、家族のプライベート空間をしっかり守ることができます。
特に、リビングでくつろいでいる時や、来客時に家族が食事をしている時など、プライバシーを気にされる方は玄関階段がおすすめです。
2: 音や匂いが気にならない
玄関階段は、リビング階段と比べて、音や匂いが伝わりにくいというメリットがあります。
リビング階段では、1階でテレビの音や料理の匂いが2階にまで伝わってしまうことがありますが、玄関階段は空間が区切られているため、音や匂いの影響を最小限に抑えられます。
家族それぞれが快適に過ごせる空間を実現したい方にとって、玄関階段は有効な選択肢となります。
3: 家族と顔を合わせる機会が減る
玄関階段は、リビング階段と比べて、家族と顔を合わせる機会が減ってしまうというデメリットがあります。
リビング階段の場合、家族がリビングを通る際に自然と顔を合わせる機会が多くなりますが、玄関階段は、それぞれが独立した空間で生活するため、家族と顔を合わせる機会が減ってしまう可能性があります。
特に、共働き世帯や、それぞれの部屋で過ごす時間が長い家族にとっては、家族間のコミュニケーション不足に繋がってしまう可能性もあります。
4: 間取りを圧迫する
玄関階段は、設置するために一定のスペースが必要となるため、間取りを圧迫してしまうことがあります。
特に、玄関ホールは生活空間として使用しない場所であるため、玄関階段を設置すると、生活空間として使用できる場所が少なくなってしまいます。
また、リビング階段よりも廊下が長くなる傾向があり、間取り全体が狭く感じてしまう可能性もあります。
□玄関階段で後悔しないためのポイント
玄関階段を採用する際に、後悔しないためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
特に、音や匂い、家族とのコミュニケーション、階段の勾配や設置場所、デザインなど、様々な観点から検討することが重要です。
1: 音や匂い
玄関階段は、リビング階段と比べて、音や匂いが伝わりにくいメリットがありますが、階段の素材や構造によっては、音や匂いが伝わりやすくなってしまうことがあります。
例えば、木製の階段は、鉄製の階段と比べて音が響きやすく、匂いがこもりやすい傾向があります。
2: 家族とのコミュニケーション
玄関階段は、家族と顔を合わせる機会が減ってしまう可能性があります。
リビング階段のように、家族と自然と顔を合わせる機会が少ないため、意識的にコミュニケーションをとる工夫が必要となります。
例えば、食事の時間を決めて一緒に食事をする、家族で週末に外出するなど、家族で過ごす時間を意識的に作るようにしましょう。
3: 階段の勾配
玄関階段の勾配は、安全面と使い勝手の両方を考慮して決める必要があります。
勾配が急すぎると、昇り降りしにくく、転倒のリスクも高くなります。
高齢者や小さなお子さんなどがいる家庭では、特に注意が必要です。
4: 設置場所
玄関階段は、玄関ホールに設置することが一般的ですが、間取りによっては、リビングの一部に設置することも可能です。
設置場所によって、部屋の広さや使い勝手が大きく変わります。
5: デザイン
玄関階段のデザインは、家の外観や内装と調和するように選びましょう。
階段の手すりや素材、照明など、細部にまでこだわると、より個性的な空間を演出できます。
□まとめ
玄関階段は、プライバシー性や音や匂いといった面でメリットがある一方で、家族と顔を合わせる機会が減ったり、間取りを圧迫したりするデメリットもあります。
後悔しないためには、音や匂い、家族とのコミュニケーション、階段の勾配や設置場所、デザインなど、様々な観点から検討することが重要です。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分にとって最適な選択ができるように、慎重に検討しましょう。